事業内容

ミャンマー事業について

 ミャンマー事業のはじまり

  パオ族のリーダーは言いました。

  「食べ物を与えるより、

   食べ物の作り方や料理方法を教えてほしい。

   そうでないと、私たちの民族は、

   口をあけて待っているだけの人になってしまうから」  

 その言葉を聞き、この地域でならば地域住民と協力し合い、

                   学びあいながら進んでいけると、活動が始まりました。

 

ミャンマーでの活動

シャン州南部の農村部は、約9割が農民。少数民族と国の争いの歴史も長く、開発の進んでいない農村部。
現金収入の少ない農村部では、生活環境や教育環境の未整備が目立ちました。
そこで、2003年より、ミャンマー連邦共和国シャン州南部において、循環型農業を基盤とした「循環型共生社会の創造(Creation of Symbiotic Society: CSS)事業」を展開しています。
自然から奪う農業から、自然と与え合う循環型農業への転換を図り、人と自然の持続可能な農村づくりを目指しています。持続的なミャンマー農村の発展のために、地域の人の主体性を大切にし、「与え合い、助けあう」社会づくりを行っています。   

 
<活動の5つの柱>

 

農業畜産業支援

 循環型農業研修の実施(1999年~) 

事業地の9割は農民です。彼らの年収は3~5万円。彼らの生活向上のためには農業による収入向上が不可欠です。
化学肥料や農薬の多投による土壌の悪化を改善し、付加価値をつけた農産物を販売できるよう、地球市民の会は農薬や化学肥料を使わない循環型農業を普及しています。
7日間宿泊しながら行う農業研修の受講者は1,000名を超えます。また各村に出張して行う短期研修も行っています。

当会が運営する「タンボジ農業畜産普及センター」や「ナウンカ村落開発センター」には、様々な人が見学できる土着菌を用いた循環型農業のデモファームがあります。 新しい作物や、栽培方法の実験も行っています。土着菌堆肥を用いた養豚、養鶏も行っています。

 研修では、座学・実践を交えて教えています。

  • 土着菌を用いた堆肥の指導

土着菌の力を利用した土壌改良システムを指導しています。無施肥の慣行農業や化学肥料の連続使用などで疲弊した土壌に元来あった力を復元させ、永続的な農業を目的としています。

  • 土着菌を用いた畜産の指導

土着菌による働きでつくられた発酵堆肥床を用いた養豚、養鶏を指導しています。この技術を用いることで悪臭が抑えられ、餌の量や薬の使用などの節約ができます。また、健康で安全な肉、卵の生産ができます。

  •  木酢液など自然の材料でできた農薬を指導

木酢液、ニーム、ニンニク、唐辛子その他の忌避作物を用いて、病害虫を防ぐ自然農薬を指導しています。従来の農薬のように環境に悪影響を出したり、散布する人体への悪影響がありません。

 

 農業専門家の派遣

日本に残る循環型農業の実践者や、農業のスペシャリストを派遣し、農家への指導や研修での講義などを行っています。

小規模銀行(ニンニク・養豚・水牛)

「JAさが」様による支援で、ニンニク銀行、養豚銀行、水牛銀行を55村で実施しています。

 

教育支援・人材育成

学校・高校寮・保育園建設

保育園、小学校~高校までの学校建設(改築)を行っています。

活動地域に住むパオ族は教育をとても大切にしています。学校がない村では、村で力を合わせて学校をつくりますが、経済的事情により学校建設、増設や老朽化した学校の改築が困難であったりします。私たちは村と協力し、校舎の建設を行います。その際、条件となるのは25%の建設費は村が負担することと、建設後の管理運営は地域で責任を持って行うことです。

 

奨学金支援

主に高校生を対象とした奨学金事業を行っています。ミャンマーでは小学校から中学校に進学するのは1/3、さらに高校に進学するのはその1/3といわれています。高校に通うためには、寮に入ったり、経済的負担も大きいため進学を断念するこどもも多いのが実情です。奨学金の支給はこどもの進学の手助けとなっています。

 

タンボジ青少年育成センター(1999年~) 

シャン州のタンボジ村で、将来の農民リーダーを育成するための高校生の寮を運営しています。経済的に高校に進学することが困難なこどもを試験によって選抜、寮で共同生活を送りながら、ニャウンシュエ高校に通学し、農業研修や独自のプログラムによる研修を受けています。

☆この活動は佐賀県CSO支援自販機の支援をいただいています。

 

 

開発支援

開発が遅れているシャン州の地域で、小規模水力発電による電化事業、給水事業、インフラ整備事業等を行っています。
 

 

環境保全

植林事業

ミャンマーでは、薪のために木を伐採したり、農地のために焼畑をして山を燃やしてしまうなどの問題が起こっています。当会は、薪炭林や水源涵養林の造成、また環境に対する意識を育てるための学校林の造成などに取り組んでいます。(国土緑化推進機構(緑の募金))

また、果樹などの換金作物のできる樹種を選び、植林し、その収穫物を販売して緑化基金をつくるというしくみもつくっています。

 

 インレー湖循環化事業

インレー湖はミャンマー有数の観光地ですが、近年浮畑農業での農薬・化学肥料の使用、生活様式の変化に伴う水の富栄養化、周辺山林の木の伐採などの影響による土壌の流入などが問題になっています。当会は、インレー湖を守るために周辺村にて環境保全事業を行っています。(三井物産環境基金、地球環境基金)

  • 環境教育
  • 植林
  • 農薬等を使用しない循環型農業の普及

交流

日本からの訪問

日本から研修ツアー、視察ツアー、スタディツアーを受け入れています。地球市民の会の活動サイトへの訪問や、ポオー族の村でのホームステイなどで交流を深めています。

 

日本への訪問

ミャンマーの青少年や、農民が日本を訪問するプログラムを実施しています。2003年夏には、ポオー族の高校生3人が、2013年冬、2016年秋には当会の現地スタッフや農民リーダー5名が佐賀県を訪れました。

 

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