"経済発展の陰で都市部との貧困の格差はさらに拡大し、いまだに貧困の連鎖から抜け出せない子どもたちが多くいます。そこで、日本で介護福祉士として働いて安定した収入が得られることを目指して、タイにおける介護のパイオニアを育成する「志学生プロジェクト」を始めます。日本に留学して日本語の習得と介護福祉士の資格取得を目指し、最終的には介護福祉士として日本の介護福祉施設で就職することを目指します。タイ農村部出身の若者が安定収入を得られることで、タイ農村部で続く貧困の連鎖を断ち切るとともに、日本の介護人材不足の解消にもつなげるプロジェクトです。
活動の期間 |
2019年4月1日~2028年3月31日(1期生)
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実施地域
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タイ・ナコーンシータンマラート県、ウドンタニ県、佐賀県 |
活動内容 |
1.貸与型奨学金プログラム(県内事業所と連携)
・学生への貸付型奨学金の提供 ・ヒューマンアカデミー佐賀校での日本語の習得支援 ・西九州短大での介護福祉士の技術と国家資格の取得支援 ・就労中の介護助手としてのバイト仕事の提供 ・バイト代の中から奨学金を返済してもらう 2.日タイの文化交流プログラム(サワディー佐賀と連携) 3.生活支援プログラム |
対象者 |
タイ農村部の若者、佐賀県内の介護事業所とその利用者
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事業に必要な予算 | 200万円程度 |
目指す成果 |
タイでは、日本以上のスピードで高齢化が進んでいます。同時に若者のバンコクへの流出も進み、介護の担い手不足が発生することは必至です。一方で、まだ「介護」という概念もタイではありません。日本に留学し、日本語と介護技術を身につけることで、タイの介護業界のパイオニアを目指します。
また、2025年の団塊の世代が後期高齢者となる2025年以後は、介護ニーズの減少も予想されており、将来的な海外進出に向けた人材確保にもつながると自負しています。 |
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