地球市民の会の人事ポリシー

人事ポリシー

私たちの人事ポリシー

想いを力に変え、共に育ち合う組織であるために

 

ミスマッチを防ぐために、私たちの考え方を公開します

認定NPO法人地球市民の会では、採用にあたって、スキルや経験だけでなく、 私たちの組織文化や働き方への理解と共感を大切にしています。

NPOの仕事は、社会課題に向き合い、人や地域の変化に関わることのできる、 とてもやりがいのある仕事です。一方で、想いだけで続けられる仕事ではありません。 限られた人数と資源の中で、事業を進め、必要なお金を集め、関係者と調整し、 日々の事務や運営も積み重ねていく必要があります。

入職後に「こんなに幅広い仕事をするとは思わなかった」 「NPO法人で働くことを十分に理解していなかった」ということが起きると、 働く本人にとっても、組織にとっても不幸なミスマッチになってしまいます。

だからこそ私たちは、地球市民の会で働くうえで大切にしている考え方や、 実際の働き方について、事前にできるだけ正直にお伝えしたいと考えています。 このページは、応募を検討される方に、私たちの組織を知っていただくためのものです。

 

私たちは「ゴールデンNPO」を目指しています

地球市民の会は、2023年に40周年を迎えました。 40周年を機に、私たちは次の10年間を見据え、 これからどのように歩んでいくのかを理事および事務局で言語化し、 「地球市民“共創”宣言」を制定しました。

その中で私たちは、「ゴールデンカンパニー」のRoleModelとして、 働きやすいだけでなく、会員、スタッフ、関係者すべてが幸せで、 高いパフォーマンスを発揮できる組織になることを掲げています。

私たちが目指しているのは、いわゆるブラック企業のように、 個人の献身や無理に頼って成果を出す組織ではありません。 一方で、ただ福利厚生が整っていて、働きやすいだけの“ゆるいホワイト企業”でもありません。

私たちが目指すのは、働く人が大切にされ、会員や支援者、地域の方々、 協働する仲間も大切にされ、そのうえで社会に対して高い価値を生み出していく組織です。 働きやすさと、社会へのインパクト。 個人の幸せと、組織としての成果。 その両方をあきらめないNPOでありたいと考えています。

そのために、時短勤務やリモート勤務など、多様な働き方も取り入れています。 また、上から下へ命令が流れるだけのピラミッド型の組織ではなく、 一人ひとりが自律し、対話しながら役割を担い合う、ティール組織的なあり方も目指しています。

もちろん、私たちはまだ完成された組織ではありません。 制度も、仕組みも、組織文化も、これからさらに育てていく途中です。 だからこそ、すでに整った環境で働きたい人だけでなく、 「よりよいNPOを一緒につくっていきたい」と思える人に来てほしいと考えています。

地球市民の会で働くことは、単に用意された職場に入ることではなく、 ゴールデンNPOのロールモデルとなるような組織を、共につくっていくことでもあります。

 

地球市民の会で働くということ

小さなNPOで働くということ

地球市民の会は、大きな組織ではありません。 そのため、一人ひとりの役割は、必ずしも細かく分業されているわけではありません。 担当する事業や業務を持ちながらも、その時々に必要なことを、 メンバーで分担しながら進めています。

たとえば、イベントの準備や当日の運営、広報、寄付者対応、会員対応、資料作成、 事務作業、来客対応、片付け、地域の方とのやりとりなど、 「これは誰の仕事か」と線を引きすぎずに、必要なことに手を伸ばす場面があります。

もちろん、それぞれの専門性や担当業務は大切にします。 ただし、地球市民の会で働くことは、専門職でありながら、 同時に“小さな組織の一員”として、柔軟に動くことでもあります。

整っていない部分もあります。 けれども、それをただ不便なこととして受け止めるのではなく、 「どうすればもっとよくなるか」を一緒に考え、仕組みをつくっていくことも、 私たちの仕事の一部だと考えています。

 

NPO法人で働くということ

NPO法人は、社会課題の解決を目的とする組織です。 しかし、活動を続けるためには、想いだけでなく、事業を運営する力が必要です。

地球市民の会では、寄付、会費、助成金、事業収入など、 さまざまな形で活動資金を確保しながら事業を進めています。 つまり、必要なお金は、誰かが自動的に用意してくれるわけではありません。 私たち自身が活動の意義を伝え、支援者や会員、地域の方々との信頼関係を育てながら、 活動を継続していく必要があります。

また、NPO法人には理事会や総会があります。 現場の判断だけで進められることもあれば、理事会での議論や承認、 会員への説明が必要なこともあります。 事業の現場だけでなく、組織としての意思決定や説明責任も大切にしています。

さらに、報告会、地域行事、チャリティイベント、総会関連行事などが、 土日祝日に行われることもあります。 その場合は、代休や勤務調整を行いながら対応しますが、 一般的な平日勤務だけでは完結しない仕事があることも、事前に知っておいていただきたい点です。

社会に必要な活動を続けるために、現場の想いと、組織運営の現実の両方に向き合う。 それが、地球市民の会で働くということです。

 

働く環境について

地球市民の会の事務所は、一般的なオフィスビルではなく、一軒家を活用した事務所です。 地域に開かれた温かさがある一方で、いわゆる整然としたオフィス環境とは異なる部分もあります。

建物の雰囲気、働くスペース、来客や地域の方との距離感、日々の事務所の使い方などは、 文章だけでは伝わりにくいところがあります。

そのため、採用選考の過程では、可能な限り事務所を見学していただき、 実際に働く場所の雰囲気も含めて確認していただくことを大切にしています。 「ここで働く自分がイメージできるか」も、応募者の方にとって大切な判断材料だと考えています。

 

私たちが大切にする4つの考え方

1. 仕事を「人生の一部」として捉える

私たちは、仕事を単なる労働や役割の分担だけではなく、 一人ひとりの人生の一部として捉えています。

仕事が人生のすべてである必要はありません。 けれども、自分の時間や力を使うからこそ、 「何のために働くのか」に納得できることを大切にしたいと考えています。

職員一人ひとりの成長と、組織の発展、そして社会への貢献が重なり合う。 そのような働き方を目指しています。

 

2. 想いを、持続可能な力に変える

社会課題に向き合う仕事には、想いや情熱が欠かせません。 しかし、想いがあるからといって、燃え尽きるまで頑張ることを良いことだとは考えていません。

大切なのは、個人の情熱を消耗させることではなく、 仕組みやチームの力によって、長く成果につながる形に変えていくことです。

無理を前提にした働き方ではなく、 想いを持続可能な力に変える組織でありたいと考えています。

 

3. 弱みは前提。互いに補い合う

私たちは、完璧な個人を求めていません。 誰にでも得意なこと、苦手なことがあります。 弱みがあることは、問題ではなく前提です。

大切なのは、それを隠したり責めたりすることではなく、 互いに開示し、補い合い、チームとして成果を出していくことです。

一人で何でも抱え込むのではなく、 チームとしての力を最大化することを大切にしています。

 

4. インパクトとスピードを重視する

私たちは、社会課題に向き合う団体として、 必要な行動を先延ばしにしないことを大切にしています。

安全性や持続可能性を軽視するわけではありません。 しかし、慎重になりすぎて動けなくなるよりも、 対話しながら進み、必要に応じて改善していく姿勢を重視します。

迷ったときには、「社会にとって意味のある変化につながるか」 「今、動くことで届く人がいるか」を大切な判断軸にします。

 

私たちが目指すチームのあり方

挑戦を歓迎し、失敗から学ぶ

私たちは、新しい取り組みに挑戦する人を歓迎します。 うまくいくことばかりではありませんが、失敗を個人攻撃の材料にするのではなく、 組織全体の学びとして受け止めることを大切にします。

「やってみる」「振り返る」「次に活かす」ことを繰り返しながら、 活動も組織も育てていきます。

 

察し合うより、開示し合う

忙しさ、不安、困っていること、今後のキャリアについての希望。 そうしたことを、相手に察してもらうだけでは、すれ違いが起きやすくなります。

私たちは、必要なことを言葉にして開示し、対話することを大切にします。 遠慮や我慢だけで成り立つ関係ではなく、 率直に話し合える関係性を育てていきたいと考えています。

 

年次に関わらず、学び合う

経験の長い人がすべてを決め、若い人が従うだけの組織ではなく、 年次や立場を越えて学び合う組織でありたいと考えています。

経験のあるメンバーは、若いメンバーに機会を渡すこと。 若いメンバーは、自分の考えを言葉にし、挑戦すること。 互いに尊重しながら、組織全体で成長していくことを目指します。

 

採用・育成・評価についての考え方

採用では、ポテンシャルと共感を大切にします

正規職員の採用では、専門性や経験だけでなく、 ポテンシャル、素直さ、学ぶ姿勢、そして地球市民の会の活動への共感を大切にしています。

すべてを最初からできる必要はありません。 必要な知識やスキルは、実務を通じて身につけていくこともできます。

一方で、高度な専門性が必要な業務については、 外部の専門家や業務委託の力も借りながら、 組織として必要な機能を整えていきます。

 

成長段階に応じて、期待する役割は変わります

入職直後から、すぐに大きな成果だけを求めるわけではありません。 新人期には、成果だけでなく、学ぶ姿勢、挑戦する姿勢、 周囲と協働するプロセスを大切にします。

一方で、経験を重ねたメンバーには、 自律したプロフェッショナルとして、成果やアウトカムへの貢献を期待します。

誰もが同じ基準で評価されるのではなく、 成長段階や役割に応じて、期待されることが変わっていくと考えています。

 

地球市民の会に合う人・合いにくい人

私たちは、すべての人にとって働きやすい組織であるとは言い切れません。 だからこそ、どのような人に合いやすく、どのような働き方を望む方には合いにくいのかを、 できるだけ率直にお伝えします。

 

こんな人と一緒に働きたいと考えています

  • 社会課題に対して、自分ごととして向き合いたい人
  • 自分の担当だけでなく、組織全体を見ながら動ける人
  • 整っていない部分を嘆くだけでなく、一緒に整えていける人
  • 小さな組織ならではの柔軟さを前向きに受け止められる人
  • 事務作業や裏方の仕事も、活動を支える大切な仕事だと思える人
  • 寄付者、会員、地域の方、理事、行政、企業など、多様な関係者と関わることに抵抗がない人
  • 土日祝日のイベント対応なども含め、NPOの働き方を理解しようとする人
  • 自分の困りごとや違和感を、抱え込まずに言葉にできる人
  • 変化や試行錯誤を、組織づくりの一部として前向きに受け止められる人
  • ゴールデンNPOのロールモデルとなる組織を、一緒につくっていきたい人

 

合いにくいかもしれない働き方

  • 決められた担当業務だけをしたい
  • 業務範囲が明確に分かれている大きな組織で働きたい
  • 事務作業、片付け、来客対応、イベント準備などは自分の仕事ではないと感じる
  • 完全に整った制度やマニュアルがある環境を求めている
  • 土日祝日のイベントや地域行事への対応が難しい
  • 資金調達や寄付者対応に関わることに強い抵抗がある
  • 理事会や総会など、NPO法人特有の組織運営に関わりたくない
  • 変化や試行錯誤が少ない環境で働きたい
  • 困っていることを共有せず、一人で抱え込みたい

 

これは、良い・悪いという話ではありません。 お互いにとって無理のない出会いにするために、 私たちの働き方を率直にお伝えしています。

 

応募前に、ぜひ知っておいていただきたいこと

地球市民の会の仕事には、大きなやりがいがあります。 国際協力、地域づくり、子ども・若者支援、災害支援、居場所づくり、 ファンドレイジングなど、多様な活動を通じて、人や地域、社会の変化に関わることができます。

一方で、その活動の裏側には、地道な準備や調整、記録、会計、報告、片付け、 関係づくりがあります。華やかに見えるイベントや事業も、 日々の細かな仕事の積み重ねによって支えられています。

私たちは、そうした一つひとつの仕事も、社会を変える活動を支える大切な仕事だと考えています。 表に見える活動だけでなく、裏側の運営も含めて、一緒に担ってくださる方と働きたいと考えています。

そして、地球市民の会は、これからのNPOのあり方そのものにも挑戦していきたいと考えています。 働く人が幸せで、関わる人も幸せで、それでいて高いパフォーマンスを発揮できる。 そんなゴールデンNPOを、私たちは共につくっていきます。

 

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