-「海を越えた思いやりの心」を育みたい-
1997年2月、地球市民の会スリランカ代表のニシャンタ・ナナヤッカーラ氏から協力依頼があり、スリランカでの活動が始まりました。 地球市民の会とスリランカのつながりは、佐賀大学の大学院に留学していたニシャンタ氏と前古賀会長との出会いに始まります。当時、『貧しくて学校へいけない子ども達を支える』タイでの活動を知り、『海を越えた思いやりの心』に強く感銘を受けて活動が始まりました。 現在は、1997年より開始した奨学金事業を中心に取組んでおります。『世界に目を向けることができる人材、地域を大切にできる人材』を共に育み、日本とスリランカを友好な関係で結んでいきたいと考えております。 |
『シショダヤ』とは、スリランカの言葉のひとつであるシンハラ語で『目覚め』を表します。 『シショダヤ奨学金』は、恵まれた才能 と強い勉強への意欲がありながら、貧困のために進学できない生徒を経済的、精神的に支援する為に設けられました。 現在スリランカ・ゴール市にあるサンガミタ女子高校より毎年10名の学生を選出し、奨学金を支給しています。また、里親と里子は手紙の交換などを通して交流を深めています。
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2012年より2年に一度、スリランカの高校生の代表を佐賀へ招へいし、交流プログラムを実施しています。佐賀の若者や、地域の方々、ホストファミリーやさとおやさんとの交流を通じての人材育成を目指しています。
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スリランカを訪問するスタディーツアーを実施しています。ツアーでは、当会支援地・ゴール市を中心に、ホームステイ、学校訪問、子ども達との交流、以前水力発電所を設置した村への訪問等、スリランカを全身で感じることができるプログラムです。 |
世界的にも大きな被害をもたらした津波は、当会支援地のゴール市にも影響を与えました。
佐賀をはじめとする日本中の皆様からのご寄付を、スリランカへ届けました。
スリランカの電気の普及率は当時40%で、60%の人々は、現在でも灯油や薪の明か りから光を得ていました。政府による電気の普及はコロンボなどの都市部が中心で、山岳地帯においては電化は困難な状況であると言われています。そのため山 岳部に住む子供達は都市の子供たちと比べ、家庭での学習時間やテレビやラジオを通して情報に触れる機会が少なく、それが都市と農村との教育的な格差を 生む原因の一つとなっていました。
生まれた効果:
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カラピティア総合病院は、1993年に設立された地域総合病院であり、スリランカ南部最大、かつ医学研修用病院としては唯一の病院です。ゴール市には、41ヶ所の病院と診療所がありますが、呼吸器と保育器の設備がどこにもないため、緊急 の患者は全てこの病院に運ばれてきます。 小児病棟には、年間約4000人の患者が受診しており、最も多い患者は心臓異常によるものです。機器が不十分なために死亡する子供の60%以上は、6ヶ月以内の新生児。現在、小児科のベッドは60しかありませんが、患者はそれ以上で、常にベッドが不足している状態でした。 そこで、小児用ベンチレーターと佐賀トヨタの協力を得て救急車両用の中古車を贈呈しました。 |
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