パオ族のリーダーは言いました。
「食べ物を与えるより、 そうでないと、私たちの民族は、
その言葉を聞き、この地域であれば、
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ミャンマーでは、経済的・物理的な理由から高校の進学率は30%程度に留まっています。 また、少数民族と国の争いの歴史が長く、現金収入の少ない農村部では生活環境や教育環境の整備・開発が遅れています。
私たちは、農村部が約90%であるシャン州南部とチン州南部において、循環型農業を基盤とした「循環型共生社会の創造(Creation of Symbiotic Society: CSS)事業」を展開しています。
自然から奪う農業から、自然と与え合う循環型農業への転換を図り、人と自然の持続可能な農村づくりを目指します。 持続的なミャンマー農村の発展のために、地域の人の主体性を大切にし、「与え合い、助けあう」社会づくりを行っています。
<活動の5つの柱> |
私たちの活動地に住む人々の9割が農民です。彼らの年収は2~4万円。生活向上のためには農業による収入向上が不可欠です。
化学肥料の多投による土壌悪化や農薬の多量散布による生産者の健康被害の改善、消費者の食の安全を目指して、付加価値をつけた農産物を販売できるよう、地球市民の会は農薬や化学肥料を使わない循環型農業を普及しています。
これまでに主催した農業研修の受講者は1,000名を超え、また、村々に出張して短期研修も実施しています。
当会が運営する「タンボジ農業畜産普及センター」や「ナウンカ村落開発センター」や「ライレンピー持続開発研修センター」には、様々な人が見学できる土着菌を用いた循環型農業のデモファームがあります。 新しい作物や、栽培方法の実験、土着菌堆肥による発酵床を利用した養豚、養鶏など、様々なジャンルに挑戦しています。
研修では、座学・実践を交えて教えています。
日本に残る循環型農業の実践者や、農業のスペシャリストを派遣し、農家への指導や研修での講義などを行っています。
JAグループ佐賀様によるご支援で、ニンニク銀行、養豚銀行、水牛銀行を76村で実施しました。
保育園、小学校~高校までの学校の新規建設、改築、増築を行っています。
活動地域に暮らす様々な民族は、皆とても教育を大切にしています。学校がない村では、村で力を合わせて学校をつくりますが、経済的事情により学校建設、増設や老朽化した学校の改築が困難です。私たちは村と協力し、校舎の建設を行います。その際、条件となるのは25%の建設費は村が負担することと、建設後の管理運営は地域で責任を持って行うことです。住民たちにも建設にしっかり関わってもらうことで、建物に対するオーナーシップを高めることができ、その後の管理・運営も問題なく行われています。
主に高校生を対象とした奨学金事業を行っています。ミャンマーでは小学校から中学校に進学するのは1/3、さらに高校に進学するのはその1/3といわれています。高校に通うためには、寮に入ったり、経済的負担も大きいため進学を断念するこどもも多いのが実情です。奨学金の支給はこどもの進学の手助けとなっています。
シャン州のインレー湖はミャンマー有数の観光地ですが、近年、浮畑農業での農薬・化学肥料の使用、生活様式の変化に伴う水の富栄養化、周辺山林の木の伐採などの影響による土壌の流入などが大きな問題になっています。当会は、インレー湖の汚染原因を追及し、インレー湖を守るために周辺村にて環境保全事業を行っています。
チン州では過度な焼畑農業により地力が低下し、人口増加が進む中、農産物の収量が需要量に追い付いていません。「森をつくる農業」と呼ばれ、多種の農林産物を共生させながら栽培する農法である「アグロフォレストリー農法」を用い、人と自然資源が共生する地域づくりを行っています。
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日本から研修ツアーや視察ツアーを受け入れています。また、年に数回スタディツアーを実施しており、地球市民の会の活動サイトの訪問や農村でのホームステイ、学校・保育園の訪問など、個人旅行とは一味違った視点からミャンマーを知ることができます。
ミャンマーの青少年や、農民が日本を訪問するプログラムを実施しています。2003年夏にはパオ族の高校生3人が、2013年冬、2016年秋には当会の現地スタッフや農民リーダー5名が佐賀県を訪れました。
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